<何かにたとえると物事の本質がわかりやすくなる>
たとえ話とは、「複雑な分かりにくい内容を、比喩によって具体的なものの話に置き換えて分かりやすく説明する、短く簡潔な物語のこと。」≪出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)≫です。
わかりやすく表現すると、相手に伝わる度合いも増してきます。
そうすると、意思疎通がしっかりでき、誤解が少なくなり、無用なトラブルを未然に防ぐことにもなります。
<「仕事」を山登りにたとえてみた>
突然ですが、山登りってしたことありますか?
「そこに山があるから」という有名なセリフは、人類で初めてエベレスト登山に成功した登山家の言葉です。
山登りは、ふもとから、頂上をめざして、進んでいきますよね。
通常、ふもとは緩やかな勾配で、頂上に近づけば傾斜がきつくなったり、道が悪くなったりします。
ふもとから近い地点は、「練習」「ウォーミングアップ」と位置付けるのもよいかもしれません。
その山の特徴を知ったり、自分の装備が十分か確認できたりします。
だんだん登っていくと、本格的な登山になってきます。
その時は、ふもとから登ってきた経験が活きてきます。
これを仕事にたとえると、一つの山を職場として捉えてみます。
職場で新人の頃から徐々に仕事の範囲や責務が広がって、年月が経つと見える景色が変わってきます。
山登りでは、ふもとから段々と登っているイメージです。
そして、更に上の目標に向かってどんどんチャレンジしていくような感じでしょうか。
<このことを転職活動に当てはめてみると>
さて、いざ転職活動を行う場面に遭遇した時について考えてみます。
今までの経験が活きる場合は、連なった山をふもとに降りることなく隣の山に移動することになります。
多少、降りますが、ふもとまで降りる必要はありません。
山の特性が似ていたり、今までの経験値が活かせるからです。
同業他社に転職をするようなことでしょうか。
今までの経験が活きない場合や活きにくい場合は、一旦ふもとに降りて、違う山に登ることになります。
ふもとから再び山登りがはじまるのです。
異業種・職種転職や未経験職への転職の時のことをイメージできるでしょうか。
当然、ふもとから登るわけですから、特徴を知ることや装備を確認することからはじまります。
ただ、別の山を登った経験があるので、ある程度スムーズに登ることができます。
山登りの行程を10段階で表現するならば、同業他社への転職は、8段目まで登って、6段目まで降りて、連なる違う山に移動して、再び登り始める。
異業種・職種転職や未経験職転職は、8段目まで登ったけど、一旦、1段目まで降りて、全く違う山に登るようなことです。
1段目から登る始めるには、気力が必要です。
しかし、他の山を登った経験から、5段目くらいまでは通常よりも早く到達するでしょう。
その経験は、仕事上のスキルや知識だけでなく、人間としての人生経験や常識を備えているかが重要です。
一旦はふもとに降りないと、次の山に登れません。
途中から登りはじめることは特徴を知らなかったり、自分の装備が不十分である可能性が高いものです。
悪路や急な天候の変化に対応できるには、基礎が必要だからです。
一旦ふもとに降りて、再び登りはじめる方が、意外と早く頂上近くに到達できるかもしれません。
転職活動の際にも、この考え方を応用してみてはいかがでしょうか。
<おさらい>
【ポイント1】
・何かにたとえると物事の本質がわかりやすくなる
【ポイント2】
・仕事を山登りにたとえると新人時代はふもと
【ポイント3】
・経験値を活かせる転職は、隣の連なった山に移るイメージ
【ポイント4】
・未経験職への転職は、ふもとから登ることになるけど、早く登れる
コメント